無雙直傳英信流 山内派の特徴
無雙直傳英信流・谷村派正統十七代の大江正路先生は谷村派のみならず、 下村派の業もよく修得継承されていた。
無雙直傳英信流・十八代相傳者の御一人であった山内豊健先生は大江正路先生より 「殿様の嫡孫である君ならば、谷村派・下村派両方の業を傳承してくれるだろう」と 特に教えを受け、その業を継承されたと先師・上野先生よりお聞きしている。
上野先生は師匠・川久保瀧次先生が深く交流された岩田先生(山内豊健先生と懇意で、同じく大江先生根元之巻相傳者・山本宅治先生の直門)が、小平に指導に赴かれた際にも岩田先生からこの話を直接聞かれたとのことである。
従って、無雙直傳英信流 山内派には下村派の流れや因子が色濃く残っている業も多い。
当流は伝承そのものの裁量権も相傳者に与えれ、伝授された内容をそのままの形で伝えることも強制されず、全てを継承者に授け任せる形式の完全相傳制である。
当会の伝承する山内派英信流は20代による坂上番外(※)が加えられ、更に21代による大日本抜刀流・居合道刀法、22代と23代による(※)知三番外(九箇之太刀・林崎流兵法之太刀・土佐古傳の技法)が合わせて加わった。
但し、山内派傳書としては太刀打之位以外の古傳組太刀及び大日本抜刀流・居合道刀法等は他傳系列英信流あるいは他流を加えて派生した業前である為、技法目録として正式な山内派英信流傳書の伝承形式には入れない。また、土佐古傳の英信流・大小詰以降(※)は24代が無雙直傳英信流居合術の修業上、知っておくべき研究業としての必要性を認め、稽古技法を整理し、現在の教傳体系を為したものである。
当会の伝承する山内派英信流は20代による坂上番外(※)が加えられ、更に21代による大日本抜刀流・居合道刀法、22代と23代による(※)知三番外(九箇之太刀・林崎流兵法之太刀・土佐古傳の技法)が合わせて加わった。
但し、山内派傳書としては太刀打之位以外の古傳組太刀及び大日本抜刀流・居合道刀法等は他傳系列英信流あるいは他流を加えて派生した業前である為、技法目録として正式な山内派英信流傳書の伝承形式には入れない。また、土佐古傳の英信流・大小詰以降(※)は24代が無雙直傳英信流居合術の修業上、知っておくべき研究業としての必要性を認め、稽古技法を整理し、現在の教傳体系を為したものである。